2022.04.28
コーダあいのうた
随分とズレた報告だが、
4月の初旬、アカデミーショーの発表が終わり、
ドライブマイカーが国際長編映画賞の受賞で湧いている中、
作品賞の受賞作品となった「コーダあいのうた」を観てきた。
ここ数年来、アカデミー賞作品賞にはダイバーシティや貧富の二極化など、
いまの世界課題をテーマにした作品が選ばれる傾向にあるように思えるが、
この作品も確かにその流れを汲んでいた。
内容はあらすじだけを聞くと安直に感じるかもしれないが、
実際に観てみると、脚本の秀逸さ、役者の演技力(聾唖の有無に関わらず)など
とても感動的で見応えのあった映画であった。
もともとフランス映画「エール!」のベースに映画化権を獲得したうえで、
シアン・ヘダー監督がアメリカを舞台に書き換えた脚本の作品とのこと。
蛇足だが、個人的には主人公ルビーの音楽の才能を見出し、全身全霊で応援した
音楽顧問の先生の個性が大好きだ。
機会があれば、また観てみたいと心から思う。
筆:黒沢