株式会社POWWOW Planning & Produce

 
 

2020.02.27

パラサイト~半地下の家族~

翌日に観たのがこれ。

鬼才ポン・ジュノ監督作品の韓国映画。

『パラサイト~半地下の家族~』

アカデミー賞4部門受賞は今回の最多受賞だが、

その中でも作品賞、監督賞、脚本賞(加えて国際長編映画賞)の3部門総どりとは、

まさに今年度の最高の映画という評価だ。

米国映画以外で、しかも韓国国内映画での作品賞受賞は、

アカデミー賞の変革を象徴するような出来事ともいえる。

内容についてはネタバレを避けるため語らないが、

悲劇的な本質を喜劇的なエッセンスを絶妙に織り交ぜ、

最後まで息つかせず描きとおす手腕といい、

どぎつい色彩をうまく画面にはめ込んでいくような構図構成といい、

とにかく驚きに満ち溢れた映画である。

映画の質に東西はない、と感じたパラサイト。

この2日間はとても充実した映画ウィークだった。

筆:黒沢

 

 

2020.02.26

1917 命をかけた伝令

アカデミー賞の発表を受けて、

さっそく2本の映画を2日連続で観てきた。

まずは「1917 命をかけた伝令」

サム・メンデス監督による全編ワンカット・ワンシーン映像に感じさせる演出が話題の作品。

これで、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門受賞に。

まさに主人公とともに戦場を走り抜けていく没入感は凄い迫力がある。

それと同時にワンシーンのカメラワークをどこまでも追ってしまう自分も。

作品としてのメッセージ性が若干薄いところはあるが、

あれだけシーンの構築に費やす労力と技術は単純に素晴らしい。

ストーリーの魅力とカメラワークの魅力の両方ともがまだきちんと掴めていないので、

どちらにフォーカスするかを決めてあと2回は観ないとと思った次第である。

映画館で見るにふさわしい映画であることは確かである。

筆:黒沢

 

 

 

 

2020.02.17

パルコ劇場こけら落とし

昨年、大工事を終えて渋谷パルコが新たに開業した。

そして、今年1月24日に付帯するパルコ劇場がオープンした。

そのこけら落としとして「志の輔らくご」が開催されている中で、

先週末に行ってきた。

相変わらずにぎやかな公園通りを上ると、新たなパルコが見えてくる。

各フロアはじっくり見なかったが、

テナントの境界線の曖昧な出店感覚の配列で、

アパレルから酒バーまでカテゴリーを問わず混在した構成が、

ツタヤ家電に通じる意外性のある体験を演出していた。

一方でパルコ劇場は、今までのスタンダードな劇場そのもので、

奇をてらったところも新しい仕掛けもなく、

なんとなく肩透かしにあった気分であった。

「志の輔らくご」が秀逸なのは言うまでもないのだが。

筆:黒沢

 

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