2024.04.28
オッペンハイマーを観た
前回に続き、また映画館で話題作を観てきた。
「オッペンハイマー」
*画像はオッペンハイマー公式サイトより借用しました。
本年アカデミー賞7部門受賞。
作品賞を筆頭に監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞と
相当なものだ。
その監督・脚本・製作は、あのダンケルクのクリストファー・ノーラン。
そしてオッペンハイマーを演じた主演男優はキリアン・マーフィー。
米国激動の時代、第二次大戦下での原爆開発に関わる天才科学者の物語だが、
単に主人公の開発苦労話などではなく、
世界恐慌後の米国、そして大戦、共産主義弾圧との葛藤、やがての冷戦へと
時代に翻弄される米国そのものを描いた作品だろう。
ひさしぶりに観終わったあとにかなり重い振り返りを促すものだった。
登場人物が多く、またそれぞれが重要な役回りのため、
1回の鑑賞では半分くらいしか理解できない。
ノーラン監督の意図をきちんと汲むためにも、
まだ数度は観る必要がある。
それが私にとってのオッペンハイマーだった。
筆:黒沢