2016.04.20
ジャーナリスト魂
先週末に映画を観た。
最近の中でもっとも心待ちにしていた作品、
『スポットライト 世紀のスクープ』
ローカル新聞社の編集部を追った実話に基づいた社会派ドラマ。
ひさびさに心にズシンとくる重量級パンチの映画だった。
ジャーナリストにとって正義とは何か、
正義のためなら妥協はしない、ひるむこともない。
洞察力があぶりだしたひとつの疑念を、
緻密な調査力と行動力、そして勇気と優しさで、
真実を突き止めるまで突き進んでいく彼らのストーリーにぐんぐん惹きつけられた。
正義を伝えることに怯まない編集長、それを許す新聞社幹部。
ジャーナリスト魂に頭が上がらない。
最近、日本でもTV番組の改編で硬派なニュースキャスターが複数降板した。
「報道の自由」こそが先進国の証しだと思っているのだが。
もちろん政府は一切の関与を否定しているし、
TV局上層部もそれらしきことは何も言っていない。
ただ、耳触りの良いコメントばかりの報道番組になることを私たちは望んでいない。
ジャーナリスト魂が表に出てくる私たちの社会(国)であることを心から願う。
そんな映画だった。
筆:黒沢