2020.03.30
自粛遵守か同調圧力か
新型肺炎コロナウイルス感染症が危機をもたらし始めてから2か月が経つ。
まるで津波のようにいま巨大な波がこの日本にも襲ってきているように思う。
最初のうちは遠く外国の一部の町の話だと軽く考えていたが、
徐々に影響が現れ、気が付けば足元が浸かり、
いまや逃げ切れないほど眼前に危機が近づいてきている。
どう回避するのか、よりダメージを軽く受け流すのか、
反転への余力を残しながら、先を考えることが重要とも思う。
刻々と変化する状況に、政府も自治体も医療関係者も発信内容が変わってきている。
先週の3/25に東京都は不要不急の外出自粛要請を発表した。
翌日の二子玉川のスーパーはご覧の通り。
週末も人出は減り閑散としている感もあったが、
一方でテレビニュースでは街に繰り出す若者の無謀ぶりが扱われていた。
さて、ここで考える。
日本人は必要もないのに同調する傾向が強く、
そのデメリットが様々なところで露呈して問題視されている。
一方で、自分の責任として正否をしっかり判断できない者が
自分勝手な屁理屈で好き勝手な行動をしているということもある。
行政は、外出は自粛せよ、外食は控えろ、と言いながら、
企業や商業施設・飲食店などに閉めてくれ、とは言わない。
自主判断に任せている。
つまり、この感染症へのリスク対策は「自己判断・自己責任」なのである。
屁理屈をもって身勝手に騒ぎまくる人間たちの判断はもってのほかで話にならないが、
まっとうな生活者や企業人は、行政などが発する情報や要請には耳を傾けつつ、
いま自分にとって行ってよいこと、行ってはいけないことを、
きちんと自分で考え、自分の責任で決定していくことが最も重要ではないか。
この感染症をダメージ少なくやり過ごすための最善だと、つくづく思う。
コロナとの戦いに打ち勝とう、など感情論で訴えようとする為政者に騙されず、
自分の判断と責任でこの結果を受け入れたいと思う。
これって、普段の仕事や生き方でも同じだと思うのだが。
1日でも早く、私たちの業界や地域はもちろん世界中が落ち着いてほしいと心から願う。
筆:黒沢