2021.09.30
企業における「心理的安全性」とは
半月ほど前の日経新聞(9/14)のコラムに聞きなれない言葉が見出しに載っていた。
“東芝社長の「心理的安全性」”
心理的安全性という言葉自体は平易であるが、
定義として語られているとは知らなかった。
記事によると、ここ数年で広まった言葉で、
本来は上司と社員に生じがちな問題の根源を指す。
米グーグルが2012年に実施した調査が有名で、
社員が思ったことを「言えない」「できない」空気がある組織では
働きがいを感じることができず、生産性も悪い。
その結果、技術革新が生まれにくくなる、というものだそうだ。
学術的にそれを証明し、世界に広めたのが米ハーバード・ビジネス・スクールの
エイミー・エドモンドソン教授の著書「恐れのない組織」とのこと。
東芝の度重なる不祥事の原因の一つに、トップと社員の関係と同じく、
株主と経営者、監督官庁と企業との間でも「心理的安全性を欠く関係」があったから、
というものだ。
本題としては東芝の問題論はさておき、
本来の企業における「心理的安全性」についてとても考えさせられた。
経営者と社員との関係はもちろん、
我々の業界で言えば、クライアントと請負企業の関係もしかりだろう。
いまになって我が社の中ではどうだったのか、対クライアントとはどうだったのか、
自戒の年を込めて、これからは「心理的安全性」の高い人間関係に努めたい。
筆:黒沢