このブログは弊社のメッセージメディアでもあるため、
いわゆるグルメや商品PRに繋がる情報発信、
また政治宗教的な意見はあえて避けてきたところがある。
今後もそのスタンスに変わりはないものの、
ここ数週間の政官を取り巻く一連の出来事に、
あまりに憤りを感じて今回だけ意見表明させていただく。
『ずっとウソだった♪』
知ってますか?この曲。
2011年の東日本大震災の福島原発の事故を受けて、
ミュージシャンの斉藤和義(敬称略)が彼の名曲「ずっと好きだった」をもとに、
替え歌にしてネットで公開した曲。
https://www.youtube.com/watch?v=lY4j9KoEtA0
まさに、この気持ちと同じような状況にいま我々は置かれている。
そう森友公文書問題である。
「有る」ものを「無い」と偽り、「改ざん」を「書き換え」と繕い、
「不都合な事実を隠すため」を「答弁に整合させるため」と強弁し、
「政治家を守ること」を「財務省を守ること」にすり替えている。
ふつうの国民が感じるこの違和感の塊(明らかになった事実)に対し、
首相は「まったく関係がないことは明らかになった」と言い切り、
官房長官も平然と「政府になんの問題もない」と吐き捨てる。
財務省の独断でやったなどといったい誰が信じるのだろう。
本当のこと、正しいことも、堂々と言えず、自由に言えず、
偉い立場の人間の思い通りに動かざるを得ない組織や社会の力学、
ということがこの問題の本質であることは明白だ。
「私も妻も指示はしていない」など呆れてしまう。
直接的な指示など必要ないことは本人が一番よくわかっている。
政府は我々国民をほんとうに騙し続けられると思っているのだろうか。
そうとうに鈍感な人でも、この違和感には永続的な危機感を感じると思う。
ウソはいつか見破られるし、悪は正義にはかなわないのであって、
権力を我が物にできる立場の人間が、その権力を維持することに腐心すると、
やがて真意は見破られることになる。
忖度があったか否か、首相夫人や政治家が関与したか否か、を強弁で否定するよりも、
客観的事実を振り返れば、
「当初からの成り行きから考えると、政治の関与(政治への配慮)が十分にあった」
「直接的な指示はしなくとも、確かに指示に足りる圧力は与えた」
と政府(首相)は認めたほうがいい。
この国に住む者としてのこれからの日本国への期待として。
ずっとウソだった、と。
筆:黒沢