2017.11.13
フランクフルトモーターショー視察報告③
2005年から通い始めて今年で7回目のIAA(フランクフルトモーターショー)。
いつ来ても世界中のメーカーがしのぎを削り、その最先端を披露する様は圧巻で、
毎回、そら恐ろしさすら感じさせる迫力があった。さすがドイツだと。
ところが、今年のIAAはちょっと違っていた。
まず、いつでも期待を超えるあのメルセデスがスケールダウンした気がした。
まるで『米国は世界の警察じゃない』とでも言ったかのように。
加えて、世界を代表するメーカーの中に、ここで出展を見合わせていたメーカーが多数あった事実。
GM、VOLVO、FIAT、JEEP、ALFA、LANCIA、NISSAN、ROLLS ROYCE、、、
いままで必ず出展していたのに。。。
一方で、ヒュンダイがいつも以上に力を入れていた。
また、中国メーカーの出展もやたらと目立った。
どうやら、マーケット至上主義の波は日本だけではなく、
ついにここEUの総本山ドイツにも影響を及ぼし始めてきたのだと。。。
需要の多い市場でこそ資本主義は成り立っていく。
欧米のメーカーはアジアに向かい、アジアのメーカーは世界に打って出る。
その気配になにか恐ろしい気配を感じた今回のショーであった。
筆:黒沢