2019.04.30
鶴瓶噺はどこが凄いのか
笑福亭鶴瓶。
今や国民的人気者の鶴瓶の独演会が毎年恒例で行われている。
しかもこれは、彼の専門である落語ではなく、
単なる彼の「うちわ話」であり「ひとり駄弁り」なのである。
世間話を2時間以上独りでしゃべりっぱなし。
それでも、飽きずに笑いっぱなしの公演が成り立つ故は、
彼の話術はもちろん、
それ以上に凄いのが彼の日常の観察力と洞察力なのだ。
我々が暮らす日々の小さな出来事の中のなんでもなさそうなことまで
きちんと観察して結果を洞察するチカラのありようが凄い。
そしてそれをきちんとネタとして蓄えていく努力が彼の魅力を支えている。
そう、どんな仕事でも、人が見過ごすようなことでも、
観察し洞察し、それを蓄えていく努力。
それが有能になれるかどうか、の差と言えるのであろう。
本当に身に染みた笑いだった。
筆:黒沢