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2024.10.24

ジョーカー2

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』通称ジョーカー2を観てきた。

初作から5年を経た続編なのだが、

初作とは全く別の意味で衝撃的だった。

ネタばれになるとマズいのでストーリーには触れないが、

トッド・フィリップス監督はあえてアメコミのタブーに挑戦したのだろう。

個人的にはその意欲と作品に高評価を与えたい。

主演ホアキン・フェニックス演じるアーサーの狂気とそれを必死に吸い取るような

レディガガ演じるリーの吸血鬼性が強く脳裏に刺さってくる作品だった。

アーサーはジョーカーだったのではなく、ジョーカーはアーサーを媒介にして、

リーに移り、そして群衆にそして永続的に伝播していくのだろう。

人間の奥底に刻み付けられた狂気や恐怖は簡単にはぬぐい切れないのだ。

もうひとつ、ミュージカル仕立ても作品の狙いとしてよい選択だと感じているが、

それ以上に縦と横、明と暗、動と静、というようなコントラストの効いた演出が

とても気に入っている。

内容が時空を超えてぶっ飛んでいる感もあるので、また観ないといけないと思っている。

ジョーカー2は賛否ある中で自分は心ゆすられたいい作品だと言える。

あなたはどうでしょう。

筆:黒沢

 

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