株式会社POWWOW Planning & Produce

 
 

2024.07.24

男性育休取得で出生率は上昇するか

※日能研ホームページより借用

 

先日、満員電車で出勤中のドア横額縁広告に

興味深い内容の掲載があった。

日能研の中学校入試試験問題シリーズだ。

今回は「男性の育児休暇取得率が上昇すれば、出生率は上昇する、

という主張を、あなたは指示しますか、それとも支持しませんか?

支持するかしないかを選び、その理由を述べなさい。

という城西川越中学校の社会の入試問題だそうだ。

この出題の意図は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試し、

「こんなチカラを持った子どもを育てたい」というメッセージが込められているとのこと。

この問題を答えるのは、なんと小学6年生なのだ!

小学生がどこ程度まで答えられるか、はさておき

社会人でもしっかり答えられる人はどれほどなのであろうかと思う。

知識の量を誇ること以上に、自分で深く考えるチカラを身に付けることが

いまの社会では重要だと思う。

後日、解答についての解説を見たところ、

支持するしないはどちらでもよく、

その理由が正しく説明されていれば正解ということらしい。

ちなみに、支持する、として、

男性育休取得が日本企業で広く進めば、

・妻側の育児負担が軽減されるだろうことが見込める

・夫婦共同で育児に携わることの喜びや一体感の共有と子への愛情深化が進む

・女性側の実稼働的負担軽減により女性の仕事キャリアドロップの懸念軽減となる

・若者男女が結婚へ踏み切るハードルの一つを下げ婚姻率上昇に繋がる

・男性育休が拡大することで企業内での不利益やバイアスが取り除かれ、当たり前になる

などの事象が進み出産に前向きになる夫婦が増加する可能性がある。

と答えてみたが、この解答はいかがであろう。

これからの社会では根拠をもとに考えることが重要だと感じる一幕であった。

筆:黒沢

 

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