株式会社POWWOW Planning & Produce

 
 

2022.03.22

今年も桜が開花

3月20日(日)に東京での桜の開花が宣言された。

東京都にある桜の標本木は靖国神社にあるとのこと。

ということで、

我が地域(二子玉川)の桜はどんな具合なのか、

と翌21日(月)に「マイ標本木」をチェックしに行って観た。

それはコロナ前まで毎年恒例のお花見にお邪魔していた多摩川沿いの桜の大樹。

遮るもののない風の通りの良い河原にある関係か

いつも東京の開花宣言から少し遅れての開花なのだ。

想像通りまだ1輪も咲いていない。やはりあと数日はかかりそうだ。

たぶん3月末から4月初旬に見ごろを迎えるだろう。

まん延防止措置も解除になってなかなかに良いタイミング。

今年こそ3年ぶりのお花見を願うところ。

帰りの道すがら玉堤通りの脇にある桜並木を観に行くと、

こちらは道路沿いでやや暖かい傾向にあるので、

ほんのいくつか咲き始めていた。

もちろん満開の桜は絶品だが、

1輪だけ咲いた桜や、まさに開こうとしている蕾など、

どんな桜にも表情があって素敵だと思う。

また今年もそんな季節になったのかと思うと感慨深い。

筆:黒沢

 

 

2022.03.16

ふるさと納税に隠れた悲劇

以前からふるさと納税に関しては悪策だという持論を持っていたが、

つい先日、日経新聞朝刊のコラム「大機小機」に掲載されていた記事が

まさに自分の考えにドンピシャで、思わず膝を打った。

悪の根源は、公共サービスが持つ『共有地の悲劇』と呼ばれる特質に由来するのだ。

これは社会的ジレンマなどでよく使われる定説で、

周りと協力すれば誰にとってもいい結果であったものが、

自らの利益追求図ろうとしたため、最終的には誰にとっても悪い結果に

なってしまうことを意味している。(コトバンクから引用)

ようするに、1人だけが都民税の納付を1万円減らしてふるさと納税に振り向けたとしても

自治体のサービスがいきなり減ることはなくうれしい返礼品(牛肉や鮮魚など)が手に入る。

しかし、都民全員が行えば公共サービスは実際に1人1万円分減ってしまう。

結局、個人の欲求を優先するがために集合体総体の利益が損なわれることになるのだ。

ふるさと納税の本来の趣旨は、

豊かな都会の税収を地方に振り向け地方に活性化を応援するというものだ。

自分が受ける公共サービスを減らしてでも地方を応援したいというなら納得がいく。

しかし、現実には2,000円で手に入れられる返礼品目当てとなっていることが問題なのだ。

その上、各自治体も多くの寄付を集めるため、その部署にヒトやモノをつぎ込み、

さらにポータルサイト運営企業に多額の費用を払っているのが現状で、

せっかくの寄付が間接経費と返礼品に費やされ、

結果としてほんのわずかの寄付金が地方自治体に残る、という構図なのだ。

どうせ1万円を都会から地方に寄付するのであれば、

まるまる1万円が地方の活動に使われるのが本筋ではないか。

だってもともと1万円はまるまる1万円として都会の税金に使われるはずだったのだから。

『結局、ふるさと納税とは、政府が本来の趣旨説明を避け、国民に得だと錯覚させて

効率の悪い再分配をする制度なのである。』と記事では結ばれている。

まさに、おっしゃる通り!

グルメや旅行といったのブログを綴っている

裕福そうな暮らしぶりのブロガーと呼ばれる人たちの中には、

ふるさと納税で得た返礼品の数々を自慢げに載せているケースをよく見受けるが、

本人に「その悲劇の主人公」の自覚が無いことは確かだ。

ふるさと納税が続くのであれば、返礼品という通販サービスを無くし、

応援したい地域に全額寄付をする、という制度に改めてもらいたいと切に願う。

筆:黒沢

 

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