株式会社POWWOW Planning & Produce

 
 

2019.11.27

JOKER

※写真はワーナーブラザース公式サイトより引用

 

米国はもちろん日本でも話題になっていると聞き、

遅ればせながら週末に『JOKER』を観てきた。

アメリカンコミック『バットマン』に登場する悪役ジョーカーの誕生秘話とのこと。

一方、映画自体はそんな枕詞を吹き飛ばす、暗く重い社会風刺ストーリーだった。

この映画の評価は極端に賛否二分される。

アメコミだと思うと散々かもしれないが、

この映画の本質は現代社会ドラマなんだと思う。

そう思って観ると、

この作品がヴェネツィア国際映画祭「金獅子賞」受賞作品の訳がよくわかる。

現代社会の暗部に潜む人間の不幸が赤裸々に描かれ続け、

貧富の差や障がいによって人生が決めつけられる理不尽さを

ジョーカーというメタファーが主張しているのだと思う。

心優しい一人の青年が、なぜジョーカーになってしまったのか。

現代社会に仕掛けられたトラップの怖さを思い知るとともに、

その落ちていく経過を探っていくほどに、

そして、ほんの小さなきっかけの連続だったことに気が付くほどに、

正義と悪が紙一重であることに思い至る。

そして、もう一度観たい、という衝動に駆られる自分がいる。

そんな印象深い映画であった。

筆:黒沢

 

 

2019.11.08

東京モーターショー2019閉幕

10月24日から始まった(プレスデーは23日から)東京モーターショーが、

延べ12日間を経て11月4日に閉幕した。

その後の発表で来場者は130万人超(有料入場者+高校生以下含む)とのこと。

前回2017年の77万人からの大幅増で関係者もホッとした結果となった。

欧州ショーも含めてモーターショーという存在自体が疑問視され始め、

各メーカーも自粛(敬遠)傾向にあり、

東京も大きな岐路に立たされていたところだった。

この大きな変化は、

やはり自工会の会長でもある

トヨタの豊田章男社長のカラダを張った奮闘ぶりを筆頭に、

トヨタが本気を出して盛り上げようとした結果と言える気がする。

自社CMで大量にPRし、トヨタブースは販促を放棄し、メガウェブを開放し、

どうすればいまの生活者がショー(クルマ)に興味を持ってもらえるか、

を深く考え抜き、仮説を立てて、ぶれずに実践した故なのだろう。

一言でいえば、「新しいクルマの展示」ショーではなく、

「未来の社会像を提案する」ショーとして、

特にファミリー層には良い学びの機会だったと思う。

そして、その姿勢に全面協力した各出展企業の役割も

もちろん大きかったと言えるだろう。

振り返ってみれば、ラグビーではないが、

オールジャパンONE TEAMの底力を見た気がした。

もともとクルマが大好きでエンジンが大好きなカーガイたちが満足したのか、

といえば不完全燃焼ともいえるだろうし、

まだまだいろいろなポイントで改善することもあるだろう。

ただ、これからの「モーターショーの在り方」という視点で考えたとき、

今回の取り組みはチャレンジングでとても良かった、と思うのである。

いつもはなんでも辛口な性格の私だが、

関係者の踏ん張りを褒めてあげたい。

次回のハードルがさらに高くなるが、ぜひ期待したいと思う。

そんな東京モーターショーであった。

筆:黒沢