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2017.06.20

LA LA LAND

6月の上旬にひさびさに飛行機に乗った機会に、

何本かの見損なっていた映画を観た。

そのうちの2本、2017年のアカデミー賞の話題をさらった、

「LA LA LAND」と「ムーンライト」。

作品賞に輝いたのは「ムーンライト」だったし、

作品の傾向からみて私好みはまさしくそちらだったのだが、

観終わったあとは、圧倒的に「LA LA LAND」が素敵だった。

※写真はオフィシャルサイトから転用。

そもそもミュージカルという手法でストーリーも単純であるのに、

内容的な濃さが感じられたのは、やはり監督の手腕なのだろう。

若き天才と評されるデイミアン・チャゼル監督。

弱冠28歳「セッション」でいきなりアカデミー3部門を受賞。

その衝撃をひっさげての2作目、それがこのLA LA LANDだ。

ハリウッドを舞台に、

女優を目指してバイトのかたわらオーディションを受け続けるヒロイン(エマ・ストーン)と

自前のジャズバーレストラン経営を夢見る売れないピアニスト(ライアン・ゴズリング)。

その二人の出逢いから行く末を描く物語。

二人の演技、歌、ダンスを絡ませ進んでいくのだが、

特にエマ・ストーンのコケティッシュで魅力的な表情や演技は胸に響いた。

さすが主演女優賞の熱演だ。

ストーリーを語るのは無粋なのであえて触れないが、

『夢を実現することと幸せを得ることは同じなのか?』という

人間としての価値感を強く意識した作品であったことだけ

言っておきたい、そんな映画だった。

筆:黒沢

 

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