2016.10.06
落語を聴いて想うこと
9月は大相撲だけでなく、
国立演芸場で落語を2回も観に行く機会がありました。
1回目は「立川談笑独演会」
談笑はフジテレビの「とくダネ」レポーターとして知っておりましたが、
噺家としての彼は、談志の遺志を継いでか、かなり毒舌です。
それを快く受け入れられるかどうか、は観る人次第です。
楽しめる、という意味ではいいんですけど、感動するかは別の話し。
実は8月にも「立川流特選落語会」を観に行きました。
この時は談笑、志らく、談春といった人気どころのあとに
志の輔が創作落語を披露、
これがあまりの見事さに感激しきりだったことが
あえて強く思い浮かばれました。
そして2回目が「桂花團治の宴」
花團治は上方落語の人ですが、昨年襲名披露の時にこちらで行い、
その縁で今年も行うことになった次第です。
前座の桂三語のあと
花團治の勉強熱心な狂言ネタの噺に好感をもったのもつかの間、
ゲスト出演の桂文枝が始めた創作落語は、
軽い入口からどんどん深みへ弾き込んでいく。
あまりに凄すぎて鳥肌が立った。
花團治がとりの一席を披露したものの、文枝の衝撃から抜け切れず。。。。
そういえば、鶴瓶の独演会も笑い過ぎて空気を吸えなかった。
どこの世界もそうなのだろうが、
世に名が知れた人、名人といわれる人、
そういう人は、そういわれる所以(理由・根拠)がきちんとあるものだ。
そう強く意識した落語鑑賞であった。
また名人の芸を味わいたい。
筆:くろさわ