【4日め:アヴィニョン】
まだアヴィニョンにいます。
この日は朝食を食べたあと、
前日にチケットを購入しておいた舞台へ。
■PAZZI

ダンスって書いてあったのに
まさかのフランス語のセリフを喋りだす。
女性3人によるバレエ系コンテンポラリーダンス。
フランス語がわからないので設定がいまいちわかりかねますが
聖人と信者の宗教的なストーリーのようです。
自由に対する希望・不安・苦しみなどが
演技から伺えました。
が、これくらいのダンスなら、
普通に大学の発表会で観れるなあという感じで
ちょっとがっかりしました。
やはり全部で1000もの公演が行われていると
アタリハズレが激しいです。
OFFは審査があるわけでもないので。
(劇場によってはやってるかもしれませんが)
この日は唯一ホテルが中心地から離れる移動日だったので、
舞台はこれ以上観ずに街中をぶらぶら。

剣舞をする美女。
とても好みのタイプのダンスをしていましたが
派手さに欠けるのか集客はイマイチ。

コメディ「ロミオとジュリエット」の街宣。
この塔は常時置きっぱなしでした。自由。

広場にはイケメンギタリスト。
とても真剣に演奏しているのですが・・・

演奏中におばちゃんがCD購入。
これは普通のことらしく、
前日に観た濱○岳似の人たちでも同じようなことがありました。
日本だと演奏が終わってからのことが多い気が。
ここにも観劇スタイル(国民性?)の違いが出ています。
夕方にバスでこの日のホテル近くへ移動。
ホテルへのアクセスは前日にツーリストインフォで確認していたのですが、
「クルマはあるのか」と聞かれ、
「ない」と答えたら明らかに嫌そうな顔に。。
何だか嫌な予感。
バスに乗って終点のCapSudから歩いて10分で着くよ
と言われたので、20分ほどバスに揺られて終点に到着。
何もない・・・!
と言うと語弊があるのですが、
周りには古い団地のような建物と国道のような大通り。
歩いてる人は見当たらない。。
かなり不安になりながら地図を見てホテルへ。
着いた。

誰もいない・・・!
この廃墟のようなところに今日は泊まるのかと思ったら
ここは本当に廃墟でした。
柵に「移転しました」という看板が。
新しい方の地図をツーリストインフォに置いてほしい。。
と思いながら来た道を戻ります。
ちなみにこの日は30℃超えの炎天下。
さらに なけなしの女子力UPアイテムである
まつげエクステが吹っ飛びそうな強風。。
そんな中、バックパックを背負って
人も通らない道をとぼとぼ歩く私がかわいそうに見えたのか、
フランス人のおじさんがクルマを停めて
声をかけてくれました。
フランス語で。
よくわからないけど、
「この道をまっすぐ行くなら乗せてやる」
と言っているようでした。
「ぷりーずいんぐりっしゅ」とお願いしたら
「No English.」と返され、不安になる。
日本でも知らない人のクルマに乗るのは危険かと思いますが、
田舎ではよくあることだし、アヴィニョンはとても平和な街。
このおじさんは善意で言ってくれている(気がする)。
しかしさっぱり英語が通じないため
「ここのホテルに行きたいんだ」と地図を出しても
「レストランに行きたいのか!」と言われ(なぜだろう・・・)
クルマに乗ったら目的地にはたどり着けない気がしたので
丁重にお断りしました。
でもちょっと気持ちがほっこりしました。
ありがとうおじさん。
その後3時間ほど迷子になりましたが
最後には文明の利器であるiPhoneの地図アプリに頼り、
無事ホテルに到着。
ホテルの近くには大きなショッピングモールが。

ここはもしや、日本で言う軽井沢的な場所なのでは。。
と思ったら案の定ホテルにはファミリーやお年寄りのご夫婦ばかり。
バックパッカーなんて来ませんよね。。
でもホテルの人の対応は変わらず良かったです。
少し淋しい気持ちになりましたが、
ホテルはとても綺麗でした。

さらにソファもあるしバスタブもあるし
ミネラルウォーターとHARIBOがサービスで置いてある!
日本でもなかなかこんなホテル泊まりません。
他にも屋外プールやBarがありました。
朝食のときに屋外プールが見えるのですが、
息子ほったらかしで泳ぐお父さんを見て、
私にもあんな頃があったなあとしみじみしました。
4歳の私はその隙にうきわから手を滑らせて溺れて気絶しましたが。
親を連れてきてみたくなるホテルでした。
次はまた中心地に戻って、
ついに日本人に出会います。
工藤