2025.03.15
EVは売れるのか?
EV(電気自動車)への追い風がここ最近急に減速している欧米。
EV廉価版が数多く輩出され相変わらず好調の中国、波及する東南アジア。
EVを取り巻く世界の潮流に比して日本市場はどうだろうか。
個人の感覚的には低位横ばいというところだろうか。
新しいモノへの関心やSDG’Sといった未来投資への積極性が薄い、
リスク嫌いで安定的思考が強く、おおむね横並びを好む日本人。
しかも、インフラも不十分で自宅環境も集合住宅や賃貸住宅が多い都市圏では、
EVという選択肢はいまだかなり厳しいというのが私の見立てだ。
私の自宅も集合住宅で充電設備も備わっておらずEVという選択は残念ながら無い。
国産メーカーも海外販売を想定して最低限の品ぞろえはあるようだが、
国内向けには限りなくゼロに近い。
日産や三菱の商品化を続ける努力は評価するが販売への力が入っていない。
そこはさすがトヨタで、レクサスは海外向けに用意するが、
トヨタ本体は国内市場では売れないと見切ってハイブリッドばかりで、
それがうまくハマっている。
時が熟せば売れる、ということもマーケットではよくあることだが、
ことEVに関してはまだまだ日本では厳しい期間が続くように思われる。
国内での販売には①バッテリーの高性能化 ②充電インフラの進化 ③中古市場での再販安定化
が重要と思っている。
集合住宅の駐車場でも遠隔充電ができ、かつ600㎞以上は無充電で走れ、下取りや買取でも好条件で
価格維持される、そんな状況になればEVも一般的に受け入れられるようになるのだろう。
話が長くなったが、なぜこんなことを思ったのか。
実は3/15、16の土日で二子玉川ライズで「EV:LIFE produced by LEVOLANT」という
EVイベントが開催されている。
国内外の17ブランドが勢揃いして展示されているとともに隣接地での体験試乗会も実施している。
通行人も各社ブースで熱い視線を投げかけている。
EVへの理解や購買意欲向上という点ではとてもいい催しだとは思うのだが、
果たしてどの程度の販売効果があるのか。
ついそんなことを考えてしまった。
筆:黒沢